My Kimono Life In Melbourne//メルボルンでの着物生活をちょっと紹介
2012/01/13 (Fri) きっかけ

まずは、何で私が着物を着始めたかという理由ですが、今からかれこれ12,3年前インドを放浪していた時代、そこに生活するサリーを身にまとった女性があまりにも美しく衝撃的だったから。普通の生活の中に自分の国の衣装がある。その姿は周りの景色と溶け込んでいたからこそ際立ってみえたのでしょう。そして帰って来てから私も自分の国の衣装が着たいと何の和服の知識のないまま着物の世界へと飛び込んでいったのですが、これがまた結構「似合った」んですよ。洋服を着ていた時には感じなかった初めて体感する「似合う」という感覚。それもそのはず インド人がサリー着て似合わない人がいないように日本人というDNAで着物を着ていたらそれは似合わない人はいないでしょう。そこから数年後に「KIMONO姫」なんかの雑誌も出始めて、もう着物街道まっしぐらになりました。

でも、自分の好んで着るのはKIMONO姫にその頃よく出てきたようなアンティークな古典柄というよりは「21世紀の日本の景色に溶け込む」というような物、どちらかというと黒やモダンなもので洋服の延長といった感じ。洋服で着ていたものが似合わなかったリベンジみたいなものもあり、その好きだった洋服のテイストをそのまま着物に持ち込んで着ているといった感じでしょうか。それは今でもあまり変わっていないのですが、私のとりまく環境があまりにも変わってしまった。それはオーストラリア移住。

今まで私のコンセプトにしていた「21世紀の日本の景色に溶け込む」てのがここで通用しなくなってしまったのです。それはそのはず、ここは日本ではない。着物を着ていても景色と溶け込むこともなく、外国人という立場をあからさまにするだけ。日本びいきの方が褒めてくれたりもしますが、どちらかというと私のあまり着ない古典柄の方が皆様お好きなようです。もちろん日本の事をあまりよく思っていない方もいらっしゃると思います。私はまだそう言った人たちに出会った事はないけれど、多民族なこの街ではやっぱり色々あるので、着物を着て女で人気の少ないところで1人歩きはあまりする気もならないけど それでもやっぱり着物が好きで、でも着る機会もあまりないし・・どうせ買えないし・・正絹のお手入れも出来ないし・・のジレンマがここ数年続きましたがある事をきっかけに何かがちょっとふっきれたのです。

そのある事とは、こちらで活躍する日本人メークアップアーティスト Yumiさんからのお誘い。今度写真を撮るのでモデルの着付けをお願いしたいとの事。そしてそのモデルの子の写真をもらったらもう一目ぼれ。この子に着物を着させる事ができるなんて・・前々から東欧系のヨーロッパ人顔を持つ女の子に着付けをしてみたいと思っていたのです。(彼女は普通にオージーだけど)まさにドンピシャ! それというのもハリウッド的ないかにも西洋人の方に着付けをすると、う~んそれはそれでまたいいんだけど・・表現はおかしいけどお茶漬けにマヨネーズみたいになる。せっかくお茶漬け食べたいのになんかお茶漬け食べてる感じがしない?新しい食べ物して食べれればおいしいだろうけど そんな表現で伝わるか?しかし私はスモークサーモン顔の子には絶対お茶漬け、いや、着物は合う!そしてそれはお茶漬けの具としてもおいしいと確信していた!彼女はまさにスモークサーモン これは面白いぞ。 

そしてコンセプトもただ綺麗に着つければいいだけとは違い、どうその世界感を表現できるか。かなりYumiさんとはスカイプや忙し中ウチに来てもらって打ち合わせ。ある着物は限られているけれでもその中でどう最大限に素敵にみせるか。無いものはおトラさんと作りあい、私は子供が寝た後普通ではない着付けの練習。小物手作りにおわれ睡眠不足。でも!すごい充実。毎日その事で頭がいっぱい。久々に子供の事以外で頭の中が占領されたのです。

そして当日、1歳の息子は旦那に預け、4歳の娘だけを連れてスタジオへ。そこにはまた素敵なフランス人の女性フォトグラファー
そしてかわいいモデルとYumiさんと私、朝から晩までみんなで燃えつきました。私はつまんなそうにたたずむ娘のご機嫌をとりながらなんとか全てを終え燃え尽きた灰になって家に帰ってきました(旦那が息子の晩御飯とお風呂をやっておいてくれなかったら私は死んでいたでしょう)
それから自分はこの国で色々な人に着物を着せる事が楽しいんだと確信したのです。
自分の持っている着物はほとんどもうかわりばえもしない。これからもそう変わるものでもないだろう。日本にいる時のようにすぐに手に入るものでもない。自分で着るにももうわかってるし・・でもこちらにいる他の人達には着物は非日常。そこで少しでも非日常の楽しみを味わってもらって嬉しいと思ってもらえたら私にとってもそれは非日常な楽しみになる。
また少しづつではあるけれどだんだんと出来てきた着物友達との意見交換も楽しい。自分は自分なりのスタイルでこのオーストラリアで着物のあり方を考えながら楽しんでいこう。そう思ったのでした。
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小さい子供抱えながらすごいな〜とは思ってましたがはやりそれなりの努力していたんですね。
見てるだけですごく楽しい感じが伝わります。いろいろ手作りしたものとかもありますよね。すごいクリエイティビティ!
これからの活躍も楽しみにしてます♪

2012/01/13 16:02 | シズ [ Edit ]


初コメントありがとうございます!
たしかに子供抱えての時間で大変ではあったけど本当に充実していました。
また着物で集合したいですよね~。

2012/01/14 12:17 | Sala [ Edit ]


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2017/05/24 18:01 | [ Edit ]


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2017/05/26 21:40 | [ Edit ]


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